任意整理の実例|自動車ローンを除外し車を残して解決した判断基準
任意整理の実例 ケース10
任意整理なら自動車ローンを除外して手続き可能で、車を今まで通り使用できる
自動車ローンを任意整理から除外し「車を残して」解決した実例
お悩み(岐阜県在住・Eさん/30代・会社員)
「借金が膨らみ毎月の返済が苦しい。でも、自動車だけは生活のために手放したくない」
生活上、車の使用が継続できるかどうかが、債務整理の手続選択を左右する重要な判断要素となっていました。
相談前の状況:ボーナス消失による自転車操業と「車だけは死守したい」という切実な願い
岐阜県在住のEさん(30代・会社員)は、交友関係や会社での付き合いに伴う飲食代・旅行費用の支払いのために、消費者金融から借入れを重ねていました。さらに、自家用車をボーナス払い併用の自動車ローンで購入しており、当初は問題なく返済できる見込みでした。
しかし、勤務先の業績悪化により、年間80万円のボーナスが突如ゼロになるという不測の事態に見舞われます。ボーナス返済の穴埋めのために消費者金融から追加融資を受けるようになり、気づけば利息の支払いだけで精一杯の自転車操業に陥ってしまいました。
任意整理を検討した理由:車を残すための「最適な選択肢」を求めて
「生活に欠かせない車だけは手放したくない」と考えたEさんは、自力での解決は困難と判断し、インターネットで解決策を模索されました。その過程で、以下の3つの手続きの違いを知ることになります。
- 自己破産・個人再生:自動車ローンの残債がある場合、ローン会社に車を引き上げられてしまう可能性が高い。
- 任意整理:整理する対象を選べるため、自動車ローンを除外して他の借金だけを整理することが可能。
Eさんは、車を残しながら借金問題を根本解決するためには、「債務整理 名古屋」で実績が豊富な専門家に相談するのが最善であると確信し、具体的な解決策を求めて当事務所へ来所されました。
解決に向けた5つの重要検討ポイント
これらの検討にあたっては、名古屋で債務整理を多数扱ってきた代表司法書士・寺田が、実務上の可否と返済継続性の両面から検証を行いました。
- 自動車を手放さずに多額の債務を整理する具体的なスキームの構築
- ボーナスが完全に途絶えた現状を踏まえ、「ボーナス払いなし」で完結する現実的な返済計画の立案
- 利息の支払いに追われる自転車操業状態を脱するために、どの債務を優先的に整理すべきかの判断
- 自己破産や個人再生で生じる「財産(車)の喪失」というリスクを、任意整理によってどう回避するか
- 自動車ローンを除外した上で、消費者金融各社と将来利息0%(カット)の和解を成立させ、月々の支払いをEさんの余剰金内に収められるか
現状
借金及び財産の状況
借金
| 借入先 | 借金 | 取引期間 |
|---|---|---|
| 信販会社(自動車ローン) 1社 | 約290万円 | 2年 |
| 消費者金融 6社 | 約370万円 | 8か月~5年 |
| 借金総額 合計 | 約660万円 | |
| 財産(現金) | 約10万円 | |
月々の家計の状況
| 収入 | 支出 |
|---|---|
| E様の収入 約32~34万円 |
生活費 (家賃、食費等)約15万円 |
| 合計 約32~34万円 | 合計 約15万円 (別途、自動車ローン 月々約5万円 自動車ローン ボーナス払い約7万円) |
※月々の収入から借金の返済を除いた支出合計を引くと17~19万円となります。
これが余剰金(月々の収入から返済に充てることができる金額の基準)です。
解決のご提案
自動車ローンは、通常信販会社が所有権を留保しているため、債務整理(自己破産・個人再生・任意整理)の手続きを行うと、多くの場合自動車は引き上げの対象となります。
個人再生の場合でも、自動車が仕事上どうしても必要であり、かつローン会社が支払い継続に同意し、裁判所も認めた場合に限り、例外的に引き上げを回避できる可能性があります。しかし今回のケースでは「仕事上必要不可欠」とまでは言えず、この条件に該当しないため、個人再生で自動車を残すのは困難と判断しました。
一方、任意整理であれば、自動車ローンを手続き対象から外すことが可能です。これにより、自動車は引き上げられず、手元に残せます。E様の「車を手放したくない」という強い希望を尊重し、任意整理を選択しました。
返済計画の立案
E様のボーナスは、今後も支給されない可能性が高いため、「ボーナスなし」を前提とした計画が必要でした。
- 自動車ローン:月額 5万円 + ボーナス払い(7月・12月 各7万円)
- 年間支払額を月割換算 → 約 61,700円
毎月の返済可能額(17万円)から自動車ローン分(61,700円)を差し引くと、108,300円が他の借金返済に充てられる額となります。
また、E様の月収は約2万円の変動幅があるため、返済計画は少ない方の月収(32万円)を基準に立てました。この安全設計により、返済不能リスクを最小限に抑えています。
選択の決め手
- 自動車ローンを含む債務整理(自己破産・個人再生)では自動車を失うリスクが高い
- 任意整理なら自動車ローンを除外して手続き可能で、車を今まで通り使用できる
手続き上の注意点
- ボーナス支給が見込めないため、ボーナスなし前提の返済計画が必須
- 月収に約2万円の変動があるため、少ない月を基準に計画を立てる必要がある
- 返済実績が短い場合、和解条件が厳しくなり36回払いにも応じてもらえない可能性がある
手続きの結果
| 債権者(金融機関) | 依頼時の残高 | 取引年数 | 引き直し後の残高 | 支払方法 | 月々の返済額 (将来利息0%) |
|---|---|---|---|---|---|
| 消費者金融 A社 | 約114万円 | 5年 | 約114万円 | 分割60回 | 19,000円/月 |
| 消費者金融 B社 | 約73万円 | 4年 | 約73万円 | 分割60回 | 12,200円/月 |
| 消費者金融 C社 | 約64万円 | 4年 | 約64万円 | 分割60回 | 10,700円/月 |
| 消費者金融 D社 | 約52万円 | 3年 | 約52万円 | 分割60回 | 8,700円/月 |
| 消費者金融 E社 | 約40万円 | 2年半 | 約40万円 | 分割57回 | 7,000円/月 |
| 消費者金融 F社 | 約27万円 | 8か月 | 約27万円 | 分割36回 | 7,500円/月 |
| 合計 | 約370万円 | – | 約370万円 | – | 合計 65,100円/月 |
借入期間が8か月と短い消費者金融F社については36回払いとなりましたが、それ以外の債権者はすべて60回払いに応じていただくことができました。
その結果、任意整理後の月々の返済額は合計65,100円となり、これに手続き対象外の自動車ローン(月々61,700円)を加えても、返済可能額17~19万円の範囲内で無理なく返済できる和解条件が成立しました。
✅将来利息0%で大幅減額
さらに、すべての債権者との交渉において将来利息を0%とすることに成功しました。これにより、任意整理後の返済総額を大幅に減額でき、返済期間中の負担を軽減できました。
補足
通常、消費者金融などへの返済では、完済まで年15%~20%の利息を支払い続ける必要があります。
任意整理の和解により、和解後の利息(将来利息)を0%にできる場合があります。ただし、これは法律で一律に認められているわけではなく、和解交渉の結果によって決まります。
手続きの期間と費用
- 手続き期間:
- 受件からの取引履歴開示まで約3か月,和解まで合計約5か月
- 費用:
- 当事務所報酬(着手金を除く):198,000円(月々50,000円のお支払い)
今回の任意整理の解決事例は、「自動車ローンを除外し、ボーナスなし前提で返済計画を再構築する」という条件を前提にした判断例です。ただし、車の必要性や収入構造、借入内容によって、最適な債務整理の進め方は大きく異なります。
同じ「債務整理 名古屋」の相談でも、選択される手続や結論は一様ではありません。
ご自身の状況に近い他の解決パターンや、当事務所がどのような基準で手続きを選択しているのかを確認したい方は、以下のページもあわせて参考にしてください。
・債務整理 名古屋で1,500件超の実績。その他の解決実例を詳しく見る
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当事務所(LEGAL SQUARE)の強み
債務整理に特化した司法書士事務所LEGAL SQUARE(リーガルスクウェア)ならではの強み・特徴は次のとおりです。
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よくある質問(FAQ)
-
車のローンを除いて他の借金だけを整理することは本当に可能ですか?
-
はい、可能です。任意整理は裁判所を通さない手続きであるため、整理する債権者を選ぶことができます。本ケースのように車を残したい場合や、保証人がついている借金を避けたい場合に有効な手段です。
-
任意整理をすると車をローンで購入できなくなりますか?
-
任意整理を行うと信用情報機関に登録されるため(いわゆるブラックリスト)、手続き中および完済から数年間は新たなローンの審査に通ることが難しくなります。そのため、今持っている車を大切に乗り続けるプランを立てることが重要です。
-
ボーナスがなくなって返済が苦しいのですが、相談だけでも可能ですか?
-
もちろん可能です。本ケースのEさんも、ボーナス消失による家計破綻がきっかけでした。早めにご相談いただくことで、収入が減った状態でも破綻しない、最適な返済計画をご提案できます。
-
名古屋以外の地域(岐阜や三重)からも相談できますか?
-
はい、承っております。当事務所は愛知県名古屋市にありますが、任意整理等の手続きはZoom等を利用したオンライン相談により、岐阜県や三重県、さらには全国各地のご相談に柔軟に対応しております。
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