過払い金実例6|446万円回収で借金全額返済+327万円確保した方法

過払い金請求の実例 ケース6

訴訟で過払い金446万円回収!借金一括返済+327万円の現金も確保した解決実例

お悩み(愛知県在住・Sさん/50代・パート)

ご家族の勧めで債務整理、残債を一括返済し現金も確保

お悩み(愛知県在住・Sさん/50代・パート)

「借金していることが家族に知られてしまい、不安と戸惑いを抱える中、ご家族の勧めで債務整理という選択肢を知り、当事務所へ相談に来られました。」
家族に内緒で長年、消費者金融からの借り入れを続けていたSさん。しかし、ある日返済が遅れたことで、債権者からの督促状が自宅に届いてしまいました。

それにより、Sさんが借金を抱えていることが家族に発覚。驚いたご家族はすぐに状況を確認し、債務の詳細をすべて打ち明けることとなりました。

その後、ご家族が「債務整理」の制度を調べ、司法書士への相談を勧めたことで、Sさんは家族とともに当事務所にご相談に来られました。

問題となるポイント

  1. 借金の返済が滞り、債権者からの督促状が届いた場合、家族に知られずに債務整理はできるのか?
  2. 家族に借金が知られてしまった場合、どのような対応をとれば信頼を取り戻せるのか?
  3. 過払い金請求を行う必要があるのは、どのようなケースで、手続きの流れやリスクはどうなるのか?

現状

借金及び財産の状況

借金

債権者 金額 取引期間・状況
消費者金融8社 約310万円 1年~15年
完済している債権者2社
合計 310万円

月々の家計の状況

収入 支出
Sさんの収入 約10万円 生活費(家賃、食費等) 約21万円
保険料 約2万円
ご家族の収入 約35万円 住宅ローン 約7万円
Sさんの借金返済 約13万円
合計 約45万円 合計 約43万円

解決のご提案

Sさんの取引内容を詳細に確認したところ、最近の借入だけでなく、10年以上前から取引を継続していた業者や、すでに完済していた業者が複数存在することがわかりました。

そのため、完済済の業者についても過払い金が発生していれば請求できること、完済から10年が経過すると時効により請求ができなくなることをご説明しました。

加えて、過払い金が発生していたとしても、交渉で全額回収できるとは限らないこと、交渉でSさんが納得する金額が提示されない場合には、訴訟提起により回収額を増加させる必要があることも丁寧にご案内し、ご理解いただいたうえで手続きを受任いたしました。

チェックポイント

  • 完済していても、取引から10年以内であれば過払い金を請求できる可能性がある(平成22年6月18日以前の借入れに限ります。)
  • 過払い金は、残債の返済や手続き費用に充てることができる
  • 過払い金が発生しても、交渉で全額を取り戻せるとは限らない
  • 債権者の提示額に納得できない場合は、訴訟により回収額を増やせる可能性がある
  • 完済から10年が経過していると時効により請求できなくなるリスクがある

手続きの結果

債権者 依頼時の残金 取引年数 引き直し後の残高 支払方法 月々の返済額
消費者金融A社 約48万円 12年 過払い金 100万円 0円
消費者金融B社 約50万円 9年 過払い金 50万円 0円
消費者金融C社 約42万円 11年 過払い金 70万円 0円
消費者金融D社 約50万円 11年 過払い金 110万円 0円
消費者金融E社 約100万円 15年 過払い金 100万円 0円
消費者金融F社 約20万円 1年 約20万円 一括 0円
消費者金融G社 0万円 6年 時効 0円
消費者金融H社 0万円 6年 過払い金 45万円 0円
合計 約405万円 合計 約455万円 合計 0万円

過払い金返還の交渉において、C社・E社からの提示額がSさんの納得のいく水準に届かなかったため、ご本人と相談のうえ、訴訟を提起しました。結果として、裁判所を通じた正式な判決ではなく、訴訟中に和解が成立し、請求額のほぼ全額を回収することができました。

なお、今回のように訴訟を提起した場合でも、和解による解決が大多数であることをご説明のうえ、早期の着手が奏功しました。

最終的には、過払い金を総額446万円回収することができ、そのうち報酬を差し引いても327万8千円が手元に残りました。これを活用し、残債務のある債権者については全社を一括返済。また、1社については時効がすでに成立していたため、手続きを行わず、報酬も発生しませんでした。

結果

✓ 訴訟を含む交渉で取り戻した過払い金総額:446万円

✓ 残っていた借金(整理対象債権者):全社一括返済に成功

✓ 結果:327万8千円を手元に確保+借金完済

訴訟で過払い金446万円回収!借金一括返済+327万円の現金も確保した解決実例です。

手続きの期間と費用

手続き期間:
受任からの取引履歴開示まで約2か月
訴訟後の和解まで合計約8か月
費用:
当事務所報酬 113万2千円(着手金を除く)
過払い金より一括払い

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