任意整理解決実例2|副業収入で返済し妻に知られず解決した方法

任意整理の実例 ケース2

自営業者が仕事を辞めることなく、妻に内緒で任意整理

お悩み(名古屋市在住 Yさん/50代・自営業者)

長年、自営業として一人で事業を営んできたYさん。
近年、売上の減少により運転資金が不足し、生活費の補填のために消費者金融からの借り入れが増加してしまいました。
「債務整理の手続きをすると廃業しなければならないのでは…」
「家族、とくに妻には絶対に知られたくない…」
という強いご不安をお持ちで、ご相談当初は債務整理そのものに大きな抵抗を感じておられました。

問題となるポイント

  • 自営業を継続しながら債務整理できるか?
  • 配偶者に知られずに手続きできるか?
  • どの手続きが最も適しているのか?
  • 自営業の信用や取引先への影響は出ないか?

現状

借金及び財産の状況

借金

借入先 借金 取引期間
消費者金融 3社 約150万円 2年~5年
合計 約150万円

月々の家計の状況

収入 支出
Yさんの収入 約13万円 生活費
(家賃、食費等) 約18万円
配偶者の収入 約20万円 Yさんの借金返済 約7万円
合計 約33万円 借金の返済を除いた合計 約18万円
合計 約25万円

※月々の収入から借金の返済を除いた支出合計を引くと15万円となります。これが余剰金(月々の収入から返済に充てることができる金額の基準)です。

解決のご提案

家族に知られず、自営業も継続しながら借金を整理したい──

Yさんのご希望に最も合致する方法として、任意整理手続きをご提案しました。

家計全体の収支状況を精査したところ、奥様が生活費を負担していることもあり、Yさんご本人の収入のみでも、月々の返済に必要な資金を確保できる状態にありました。

そのため、奥様に借金の存在を知られることなく、ご本人単独で手続きが完結できる任意整理が最適と判断しました。

また、複数の貸金業者との取引年数が比較的長く、過払い金や利息制限法を超える支払いが認められる可能性が高かったため、債務総額の大幅な減額も見込める状況でした。

ご相談時にYさんが強く心配されていた

「自営業を廃業しなければならないのではないか」という点についても、任意整理はあくまで私的整理(裁判所を通さない和解)であるため、廃業を求められることは一切ありません

ただし、任意整理後は信用情報機関に事故情報(いわゆるブラックリスト)として登録されるため、今後5~7年間は事業用資金などの新たな借り入れが難しくなる可能性がある点についても、十分にご説明のうえ、ご納得いただいた上で手続きを進めました。

チェックポイント

  • 長期間の取引により、債務減額の可能性が高い
  • 任意整理であれば、家族に知られず手続き可能
  • 自営業の継続に支障はないが、今後一定期間は新たな融資が困難
  • 信用情報に登録されるため、信用回復までに時間を要する

手続きの結果

債権者 依頼時の残金 取引年数 引き直し後の残高 支払方法 月々の返済額
消費者金融A社 約50万円 5年 約25万円 分割 35回 7千円
消費者金融B社 約50万円 4年 約28万円 分割 31回 9千円
消費者金融C社 約50万円 2年 約44万円 分割 34回 1万3千円
合計 約150万円 合計 約97万円 合計 2万9千円

結果のポイント

  • 借金総額:約150万円 → 約97万円(約53万円の減額
  • 月々の返済額:約7万円 → 2万9千円(約4万1千円の減額
  • 家族への影響:妻に知られることなく手続き完了
  • 事業への影響:自営業を継続したまま解決

手続きの期間と費用

手続き期間:
受任からの取引履歴開示まで約2か月,和解まで合計約3か月
費用:
当事務所報酬(着手金を除く):9万円(月2万円の分割払い)

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