過払い金実例5|完済後の再借入でも、315万円を回収した方法

過払い金請求の実例 ケース5

完済後の借入から過払い金315万円を回収し、残債のほぼすべてを一括返済できた実例。

お悩み(愛知県在住・Dさん/50代・会社員)

お悩み(愛知県在住・Dさん/50代・会社員)

「ニュースで消費者金融の金利が高すぎると知り、手続きをすれば少しは返済が楽になるのではと思い相談しました。」
消費者金融から長年にわたって借り入れをしていたDさんは、ここ数年で収入が減少し、月々の返済が生活を圧迫するようになっていました。

ご自身で債権者に返済額の減額を相談しようと考えたこともあったそうですが、ニュースで「消費者金融の金利が高すぎたこと」や「司法書士による債務整理・過払い金請求」の存在を知り、当事務所にご相談に来られました。

問題となるポイント

  1. すでに完済した借入でも、過払い金が発生している可能性はあるのか?
  2. 返済に困っている今、過去の取引を見直すことで借金を減らせる方法はあるのか?
  3. 自分で債権者に交渉するのと、専門家に依頼するのとでは何が違うのか?

現状

借金及び財産の状況

借金

債権者 金額 取引期間・状況
消費者金融11社 約405万円
取引期間 4年~9年
完済している債権者5社
合計 約405万円

月々の家計の状況

収入 支出
Dさんの収入約31万円
生活費(家賃、食費等)約15万円
Dさんの借金返済約13万円
合計約31万円 合計約28万円

※月々の収入から借金の返済を除いた支出合計を引くと16万円となります。これが余剰金(月々の収入から返済に充てることができる金額の基準)です。

解決のご提案

Dさんの取引状況を詳しくお聞きしたところ、現在取引中の債務については取引期間が4~5年と短く、過払い金が発生している可能性は低いと判断されました。しかし、過去にすでに完済している債権者があることがわかり、その点に注目しました。

そこで、「完済後に取引がなくても、過払い金が発生していれば回収可能である」ことをご説明しました。

また、Dさんは「着手金など初期費用が手元にない」ことを心配されていましたが、一定額の過払い金を回収できる見込みが高かったため、「手続き費用は回収した過払い金から充当できる」ことをご案内し、安心してご依頼いただきました。

チェックポイント

  • 既に完済している借入でも、取引期間が長ければ過払い金が発生している可能性が高い。(平成22年6月18日以前の借入れに限ります。)
  • 過払い金は、借金の返済や手続き費用に充てることができる。
  • 債権者と直接交渉することも可能だが、司法書士などの専門家に依頼することでスムーズかつ早期に解決ができる。

手続きの結果

債権者 依頼時の残金 取引年数 手続きの結果
引き直し後の残高 支払方法 月々の返済額
消費者金融A社 約110万円 5年 約70万円 分割14回 50,000円
消費者金融B社 約90万円 3年 約70万円 一括 0円
消費者金融C社 約22万円 4年 約13万円 一括 0円
消費者金融D社 約68万円 4年 約40万円 一括 0円
消費者金融E社 約40万円 2年 約38万円 一括 0円
消費者金融F社 約75万円 5年 約45万円 一括 0円
消費者金融G社 0万円 9年 過払い金85万円 - 0円
消費者金融H社 0万円 7年 過払い金20万円 - 0円
消費者金融I社 0万円 9年 過払い金70万円 - 0円
消費者金融J社 0万円 10年 過払い金110万円 - 0円
消費者金融K社 0万円 7年 過払い金32万円 - 0円
合計 約405万円 - 合計約41万円 - 合計5万円

現在も返済中の債権者についてはすべて借金が残っていましたが、すでに完済していた過去の取引において315万円の過払い金を回収することができました。

回収した過払い金から当事務所の報酬を差し引いた後も214万円が手元に残ったため、残債のあった債権者のうち1社を除きすべて一括返済することができました。

なお、1社については一括での返済が難しかったため、分割返済とすることで債権者との和解が成立しました。

結果

完済分の取引から回収した過払い金合計:315万円

現在の借金のうち、1社を除き全て一括返済完了

結果:現金214万円を返金し、ほとんどの借金を完済

完済後の借入から過払い金315万円を回収し、残債のほぼすべてを一括返済できた実例です。

手続きの期間と費用

手続き期間:
受任からの取引履歴開示まで約2か月,和解まで合計約4か月
費用:
当事務所報酬(着手金を除く):96万円(過払い金より一括払い)

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