任意整理解決実例8|おまとめローン後の借金を過払い金160万円で一括返済した方法

任意整理の実例 ケース8

おまとめローンでも返済困難に…その後、債務整理を決意

お悩み(名古屋市在住・Nさん/40代・会社員)

お悩み(名古屋市在住・Nさん/40代・会社員)

おまとめローンで複数の借金を一本化し、当初は返済の見通しが立ったように感じました。
しかし、思うように返済が進まず、再び苦しい状況に。
給与の減少も重なり、支払いが限界になってしまいました。

Nさんは、生活費の補填のため、長期間にわたり消費者金融4社から借入れを繰り返してきました。借金の総額が膨らんでしまったことから、約半年前に「おまとめローン」を利用して4社の借金を1本化し、毎月の返済額を一定に整えました。
しかし、利息が高く設定されていたため、返済しても元金がなかなか減らず、生活は改善しませんでした。さらに勤務先の経営状況の悪化により給与が大きく減少し、返済を続けることが困難に。Nさんは「このままでは生活そのものが破綻してしまう」と感じ、当事務所にご相談に来られました。

問題となるポイント

  • おまとめローンをしたのに返済が苦しいのはなぜ?
  • 給与が減った場合、おまとめローンの返済はどうなる?
  • おまとめローンをしたあとでも債務整理は可能?
  • 自分に合った返済方法を見極めるには?

現状

借金及び財産の状況

借金

借入先 借金 取引期間
消費者金融(保証)1社 約100万円 1年
合計 約100万円

月々の家計の状況

収入 支出
Nさんの収入 約22万円 生活費
(家賃、食費等) 約18万円
合計 約22万円 合計 約18万円

※月々の収入から借金の返済を除いた支出合計を引くと4万円となります。これが余剰金(月々の収入から返済に充てることができる金額の基準)です。

解決のご提案

Nさんのケースでは、過去に利息制限法を超える高金利で借入れていた消費者金融4社を、おまとめローンで完済済みでした。このような場合、過払い金が発生している可能性が非常に高いと判断し、「任意整理(過払い金請求)」をご提案しました。

実際の取引履歴を精査したところ、取引期間が約8年と長期にわたり、かつ高金利での返済が続いていたため、複数社において過払い金が発生していることが判明しました。

一方で、おまとめローンを組んだ銀行系の金融機関については、利率が低く、取引期間も短いため、今回は手続きの対象から外しました。

過払い金請求によって得られる返還金は、おまとめローンの残債の一部返済に充当する計画とし、結果的にNさんの月々の返済負担を大きく軽減することができました。

チェックポイント

  • 完済済みの消費者金融に過払い金がある可能性が高い
  • 過払い金は、借金返済や手続き費用の補填に活用できる
  • 残債がある債権者について債務整理を行うと、信用情報に登録(いわゆるブラックリスト)され、今後5~7年間は新たな借入れやクレジット契約が難しくなる可能性がある

手続きの結果

債権者 依頼時の残金 取引年数 引き直し後の残高 支払方法 月々の返済額
消費者金融A社 約0万円 7年 過払い金 57万円
消費者金融B社 約0万円 8年 過払い金 23万円
消費者金融C社 約0万円 8年 過払い金 65万円
消費者金融D社 約0万円 8年 過払い金 15万円
消費者金融E社 約100万円 1年
合計 約100万円 合計 過払い金約160万円 合計 0万円

手続きの結果、当初の予想どおり、完済済みの消費者金融4社から合計約160万円の過払い金を回収することに成功しました。

この過払い金を活用することで、残っていたおまとめローンの債務を一括返済することができ、結果的に借金はすべて解消されました。

さらに、過払い金から司法書士報酬や返済費用を差し引いたうえで、最終的にNさんには16万円を現金でお返しすることができました。

「もう借金からは抜け出せない」と思っていたNさんも、過払い金の存在により借金に追われる日々から解放され、Nさんは精神的にも安心を取り戻すことができました。

手続きの期間と費用

手続き期間:
受任からの取引履歴開示まで約2か月,和解まで合計約4か月
費用:
当事務所報酬(着手金を除く):44万円(過払い金より一括払い)

任意整理の無料相談は今すぐ!
Zoomで全国対応・家族に知られず対応

債務整理全般の相談は今すぐ!

Zoomで全国対応。家族に知られずに対応出来ます。

司法書士事務所LEGAL SQUAREでは、1,500件を超える債務整理の実績に基づき、債権者ごとの交渉ノウハウを熟知しています。
Zoomによる全国対応も可能です。

【司法書士事務所LEGAL SQUARE 公式チャンネル】

「家族や会社に内緒で解決」は可能なのか? 
──代表司法書士が動画で解説する「バレないための6つの鉄則」