過払い金実例9｜おまとめローン完済後でも請求できる方法を解説

完済した借入先であっても、取引期間が長く、利息制限法を超える利率での取引があった場合には、過払い金を取り戻すことが可能です。Yさんには、まず「過払い金が実際にいくら発生しているのか」を調査することを前提に、費用対効果を見極めた上での手続きを提案いたしました。

特に注意すべき点として、過払い金の金額よりも手続きにかかる報酬のほうが高くなってしまうケースがあることをご説明しました。たとえば、当事務所では1社あたり3万円の報酬が必要となるため、仮に過払い金が2万円しか発生していない場合、手続きをしてもマイナスになってしまいます。このような場合には、手続き自体を行わず、報酬も発生しないことをお伝えし、ご納得いただいたうえで調査を進めることになりました。

また、現在取引中のローンについても確認したところ、借換先の利率は確かに以前より低いものの、利息制限法を超える利率での取引が行われていたことが判明しました。そのため、現在の取引についても、過払い金こそ発生しないものの、再計算により債務が減額される可能性が高いことを丁寧にご説明し、手続きに進むこととなりました。