過払い金実例7|相続人が115万円回収し残債を完済した方法

過払い金請求の実例 ケース7

亡夫の完済分から過払い金115万円を回収し、残債のほとんどを一括返済できた実例

お悩み(名古屋市在住・Gさん/60代・パート)

亡き夫の遺志を胸に、過払い金請求で生活再建へ

病気がちで安定した仕事に就くことが難しかったGさんは、生活費の不足を補うために、以前から所有していたクレジットカードを再び使い始めました。

夫を亡くしてからは一人暮らしを続けていましたが、離れて暮らすお子様たちからの援助もあり、なんとか日々の生活を維持していました。

しかし、子供たちの収入が減少し、援助が受けられなくなったことから、生活が急激に苦しくなり、追加の借入れに頼るように。限度額が増えるたびに利用額も増え、複数のカードを使い回すようになってしまいました。

そこで、少しでも生活を安定させようと、Gさんはお子様たちと同居を始めましたが、家計はぎりぎりの状態。返済にまで手が回らない状況が続いていました。

そんなある日、「少しでも返済が楽になるのなら」と子供たちから債務整理の手続きを提案され、Gさんは司法書士の元へ相談に訪れました。

問題となるポイント

  1. 生活費のためにカードを使い続けたが、返済が追いつかなくなった場合、債務整理は可能なのか?
  2. 家族に知られずに借金をしていたことを打ち明けたあと、どのように手続きを進めればよいのか?
  3. 以前に完済したカードでも、過払い金を請求できる可能性はあるのか?
  4. 返済ができない状態で同居を始めたが、債務整理をすれば家計は立て直せるのか?
  5. 複数のカードを利用していた場合、すべてを対象に過払い金請求や債務整理はできるのか?

現状

借金及び財産の状況

借金

債権者 金額 取引期間・状況
消費者金融 3社 約140万円
取引期間 2年~5年
完済している債権者 3社(内夫名義 3社)
合計 約140万円

月々の家計の状況

収入 支出
Gさんの収入約3万円
生活費(家賃、食費等)約0万円
保険料約1万円
Gさんの借金返済約5万円
合計約3万円 合計約6万円

解決のご提案

Gさんのケースでは、ご主人が生前に利用していた消費者金融との取引について、相続人として過払い金を請求できる可能性があることが判明しました。そこで、Gさんご本人の完済済みの借入と、ご主人の取引を含めて任意整理の手続きを進めることにしました。

当初は、カード利用の多くがショッピングであったため、債務整理によって借金が大幅に減額される見込みは低いと考えられました。しかし、詳しく状況を伺ったところ、Gさんが自身で借入をした背景には、ご主人の借金返済を補う目的があったことが分かりました。

そこで以下のようにご提案しました。

チェックポイント

  • 完済後の取引であっても、過払い金が発生していれば返還請求が可能であること
  • 亡くなったご主人の借入についても、相続人であるGさんが過払い金を請求できること
  • 回収できた過払い金は、現在の借金の返済資金に充てることができること

また、手続きにあたっては着手金の用意が難しいという状況でしたが、過払い金を一定額以上取り戻せる見込みが高いと判断したため、Gさんには「報酬や着手金は、回収した過払い金からお支払いいただく」という形で手続きを進めることにご納得いただき、正式に受任しました。

チェックポイント

  • 完済済みの借入でも、過払い金が発生していれば返還請求できる(平成22年6月18日以前の借入れに限ります。)
  • 故人の借入についても、相続人が請求することで過払い金を取り戻せる
  • 取り戻した過払い金を、現在の借金返済に充当できる
  • 相続放棄をしている場合には、相続人の立場を失うため過払い金請求はできない
  • ショッピング枠の利用には過払い金が発生しないため、借入と返済履歴の詳細確認が必要

手続きの結果

債権者 依頼時の残金 取引年数 手続きの結果
引き直し後の残高 支払方法 月々の返済額
消費者金融A社 約75万円 5年 約65万円 分割 10,000円
消費者金融B社 約57万円 3年 約50万円 一括 0円
消費者金融C社 約8万円 2年 約8万円 一括 0円
消費者金融D社
(亡夫名義)
約0万円 4年 過払い金22万円 - 0円
消費者金融E社
(亡夫名義)
約0万円 5年 過払い金51万円 - 0円
消費者金融F社
(亡夫名義)
約0万円 5年 過払い金45万円 - 0円
合計 約132万円 - 合計約5万円 - 合計1万円

現在も取引が継続している債権者については、全社で債務が残る結果となりましたが、完済済みの債権者から過払い金115万円を回収することができました。

そのうち報酬を差し引いた後も69万円が手元に残ったため、債務が残っていた複数の債権者のうち1社を除き、一括で返済することができました。

残る1社については、一括返済の原資を確保することが難しかったため、Gさんのご家族と相談のうえ、家族の支援を受けながら分割返済していく方針となりました。

このように、Gさんの生活再建を第一に考えた柔軟な返済計画を組むことで、無理のない債務整理を実現しました。

結果

✓ 取り戻した過払い金の総額:115万円

✓ 債務の状況:全社中1社を除き一括返済に成功

✓ 結果:借金の大部分を完済

※夫の完済分から生じた過払い金を115万円回収した実例です。

手続きの期間と費用

手続き期間:
受任からの取引履歴開示まで約2か月
和解まで合計約9か月
費用:
当事務所報酬 41万円(着手金を除く)
過払い金より一括払い

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