債務整理 名古屋|公務員が職場に知られず解決した実例

任意整理の実例 ケース3

公務員が職場に内緒で任意整理

お悩み(岐阜県在住のTさん/40代・公務員)

お悩み(岐阜県在住のTさん/40代・公務員)

公務員として安定した職に就いていたTさんは、パチンコや競馬といったギャンブルをきっかけに、消費者金融だけでなく、職場の組合や互助会からも借入れを重ねていました

返済が困難になりはじめてからは、ご本人の強い意志でギャンブルを断ち、毎月なんとか返済を続けていましたが、高金利の借入れによって元本は一向に減らず、生活は自転車操業のような状態に。

「このままでは近いうちに返済が行き詰まり、最終的に自己破産を選ばざるを得なくなるかもしれない」──そう危機感を覚え、当事務所へご相談にいらっしゃいました。

Tさんが最も心配していたのは、「債務整理の手続きをすることで、職場の組合や互助会に知られ、職場に居づらくなるのではないか」という点でした。借入先の一部が職場とつながりがあるだけに、その不安は切実なものでした。

問題となるポイント

  • 職場関係者に知られずに債務整理できるのか?
  • ギャンブルが原因でも任意整理できるのか?
  • 返済は継続できるか?任意整理でどの程度減額されるか?
  • 将来的な信用や公務員としての地位に影響はあるか?

現状

借金及び財産の状況

借金

借入先 借金 取引期間
消費者金融 7社 約558万円 6ヶ月~7年
信販会社 1社 約15万円
自動車ローン 約100万円
職場の組合 約100万円
職場の互助会 約150万円
友人から 約20万円
合計 約943万円

月々の家計の状況

収入 支出
Tさんの収入 約30万円 生活費(家賃、食費等) 約12万円
保険料・積立金等 約2万円
Tさんの借金返済 約25万円
合計 約30万円 合計 約39万円

※月々の収入から借金の返済を除いた支出合計を引くと16万円となります。これが余剰金(月々の収入から返済に充てることができる金額の基準)です。

解決のご提案

自己破産や個人再生といった法的手続きを行うと、職場の組合や互助会も債権者として手続きの対象に含まれるため、債務整理を行ったことが職場関係者に知られてしまう可能性があります。

そのため、職場に知られずに借金問題を解決したいというTさんのご希望に沿って、任意整理を選択肢としてご提案いたしました。

任意整理であれば、手続きを行う債権者を選ぶことが可能なため、職場の関係機関との取引を対象から除外することができます。これにより、プライバシーを守りながら借金問題を整理できる道が開けました。

もっとも、Tさんの場合、借入総額が943万円超と高額であることや、すべての債権者に対して大幅な減額が見込めるとは限らないことから、場合によっては自己破産や個人再生も視野に入れなければならない旨を丁寧にご説明しました。

最終的には、利息制限法を超える金利での取引があった消費者金融7社のみを対象に、任意整理手続きを進めることになりました。

一方で、信販会社については取引期間が短く、法定利息の範囲内での契約だったため、任意整理の対象からは除外し、通常通りの返済を継続する方針を取りました。

チェックポイント

  • 任意整理は対象債権者を選択可能(職場関係の借入れを除外)
  • 任意整理であれば、職場関係者に知られず手続き可能
  • 原則は36回(3年)分割払いだが、交渉により48回~60回など柔軟な返済条件が認められる
  • 借入総額や収支バランスに応じては、他の法的手続きを選ぶ必要があることも想定しておく

手続きの結果

債権者 依頼時の残金 取引年数 引き直し後の残高 支払方法 月々の返済額
消費者金融A社 約133万円 7年 約70万円 分割 59回 1万2千円
消費者金融B社 約70万円 7年 約20万円 分割 38回 5千円
消費者金融C社 約50万円 7年 過払い金 4万円 - 0千円
消費者金融D社 約70万円 4年 約28万円 分割 56回 5千円
消費者金融E社 約80万円 4年 約46万円 分割 58回 8千円
消費者金融F社 約125万円 1年 約125万円 分割 59回 2万2千円
消費者金融G社 約30万円 6ヶ月 約30万円 分割 60回 5千円
合計 約558万円 合計 約315万円 合計 5万7千円

手続きを行っていない債権者

債権者 残金 支払い状況
信販会社H社 約15万円 月々1万円の分割返済
自動車ローン 約100万円 月々1万円の分割返済
職場の組合 約100万円 月々1万円の分割返済
職場の互助会 約150万円 月々2万円の分割返済
友人からの借入 約20万円 月々1万円の分割返済

結果の詳細

利息制限法に基づく超過利息の引き直し計算を行った結果、消費者金融に対する債務総額は約240万円以上の大幅減額となりました。

また、職場の組合や互助会、信販会社、友人からの借入を含めた全体の債務総額は約700万円に圧縮され、月々の返済額も11万7千円に収まり、給与の範囲内で無理なく返済可能なプランを構築することができました。

本件は、本来であれば個人再生を選択すべき内容ともいえますが、依頼者であるTさんの「職場には絶対に知られたくない」という強いご希望を尊重し、債権者を選べる任意整理によって対応する方針といたしました。

手続きの期間と費用

手続き期間:
受任からの取引履歴開示まで約2か月、和解まで合計約3か月
費用:
当事務所報酬:218,000円(着手金を除く)
※過払い金より4万円、残りはボーナス一括払い)

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